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2014年7月日语能力考N1级阅读真题

发布时间:2019年7月2日       已帮助: 1170 人       来源:上海昂立日语

2014年7月日语能力考N1级阅读真题


問題8 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。


(1)


以下は、ある法律相談会に申し込んだ人に送られてきたメールである。



46 このメールで最も伝えたいことは何か。


1 申し込みに必要な情報が不足しているので、電話で知らせてほしい。


2 申し込み方法が間違っているので、改めて申し込みをしてほしい。


3 電話での申し込み時に相談内容を聞くので、準備しておいてほしい。


4 平日夜の時間帯は特に込み合うので、早めに予約してほしい。


(2)


井(いの)上(うえ)ひさし(注1)さんが、「エッセイとはすなわち、自慢話である」といったことを書いていらしたのを、以前読んだことがありますが、私はその文を一読した瞬間、「ああっ!」と叫んで赤面した(注2)のでした。エッセイ=自慢、とはきさにその通り。エッセイを書く仕事をしている私は、心のどこかでそのことを感じつつ、気付かない努力をしていた気がする。


しかしそのようにズバリ言われると、「私は今まで、自慢話によって、口を糊(のり)して(注3)きたのだなぁ」ということが、明確に理解できるのです。


                                                                                    (酒井順子『黒いマナー』による)


(注1)井(いの)上(うえ)ひさし:日本の小説家


(注2)赤面する:顔が赤くなる


(注3)口を糊(のり)する:ここでは、生計を立てる


47 筆者が「ああっ!」と叫んだのはなぜか。


1 前々から抱いていた自身の思いを先に言われたから


2 だれかに言いたかった自身の気持ちを見抜かれたから


3 意識しないようにしていた自身の思いを指摘されたから


4 言葉にできないでいた自身の気持ちをズバリ言われたから


(3)


 


48 思い悩まずにいられるとあるが、なぜか。


1 習慣化された社会共通の約束事があるから


2 社会的な約束事は日常生活で教えられるから


3 社会でお互いの約束事が意識的に守られているから


4 習慣や行動に関する約束事を共有する場が持てるから


(4)


白色度というのは物理的な指標であって感受性の指標ではない。したがって白色度が高いというだけでは白は印象づけられないのである。咲き乱れる花々の印象は真っ白でも、その背後にコピー用紙程度の紙を置いてみると、花そのものの白さは紙の白さほどではないことに気が付く。花弁(注1)は淡い色を含み水分をたたえた(注2)重たい白である。しかし咲き誇る花々が僕らの心に届けてくる白は鮮烈に白い。


                                                                                      (原研哉『白(しろ)』による)


(注1)花弁:花びら


(注2)たたえる:ここでは、含む


49 筆者の考えを表しているのはどれか。


1 花そのものの白さは物理的な指標で示せない。


2 花そのものの白さは他の物との比較によって決まる。


3 花の白さの印象は白色度では説明できない。


4 花びらより咲き誇る花々のほうが白色度が高い。


問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4?から一つ選びなさい。


(1)


市場の製品のほとんどに何らかのマークが付いています。それに気づく人は少数であり、その意味を知ろうとする人は更に少数でしょう。見方によればこれは①市場の健全さの表れです。製品が満足なもので取引がスムーズなら問題は起こらないでしょう。しかし、中には使用者に損害を与えたり危険にさらしたりする製品もあるのが現実です。


成熟した社会では、公共の利益に反する製品を市場から排除するために様々な仕組みと手段が使われていますが、製品に付けられている「適合マーク」もその一つです。これは製品が何らかの基準に適合していることの証明であり、製品の供給者から購入者及び使用者に情報を伝える手段です。適合マークは、業者間の取引における要件として、また、消費者の購入判断を助ける手段として古くから使われてきましたが、それらは主に地域社会のツールであり、意味や使い方は地域社会のルールでした。


この事情は1980年代に一変します。市場のグローバル化により、見知らぬマークを付けた外国製品が各国の市場に溢(あふ)れたからです。(中略)


適合マークが②本来の機能を果たすには、そのマークが多数の人々に認知され、意味が正しく理解されていることが必要です。また、マークが伝える情報の信頼性を支える適合性評価が適切に行われたことの証拠が必要です。そこで、ISO(国際標準化機構)は1996年に適合マークに関する検討グループを設置し、問題の分析と解決策の検討を開始しました。


                                       (田中正躬監修?編著『氾濫するマーク―多様化する認証』による)


50 ①市場の健全さの表れとあるが、何が健全さの表れか。


1 製品のマークに無関心な人が多いこと


2 製品のマークの意味を知らない人がいないこと


3 製品のほとんどにマークが付いていること


4 製品の質がマークによって保証されていること


51 ②本来の機能とあるが、どのような機能か。


1 製品の不具合や問題点が解決されていることを証明する。


2 外国製品と自国の製品とを区別するための情報を与える。


3 消費者の購入意欲を高めるとともに、地域社会の経済を支える。


4 消費者に安心できる製品であることを伝え、公共の利益を守る。


52 適合マークについて、検討が必要になったきっかけは何だと筆者は述べているか。


1 外国製品に対する消費者の関心が高まったこと


2 各国の適合性評価への信頼性が失われていったこと


3 各国の適合マークが混在して理解しにくくなったこと


4 適合マークが付いていない外国製品が流通し始めたこと


(2)


以下は、ある日本企業の経営者が書いた文章である。


現状維持でいい。そう思った途端、進歩は止まる。外の世界では、絶え間ない進化と発展が続いている。何もせずに同じところにとどまっているのは、じつは最大のリスクなのである。


この国にもう、安全、安心、安定はない。自分は人生をどうしたいのか、会社をどう変えたいのか、この国をどうすべきか……一人ひとりが日本の置かれた現実を直視しながら、志高く毎日を真剣に生きないかぎり、未来も変わらない。


そう言うと多くの日本人は反射的に、次のように思うかもしれない。


(中略)


「どうすればいいか、もっと具体的に教えてほしい」とりあえず「見本」のようなものがないと、何をやったらよいのか、見当がつかないのだろう。


しかし、それぞれが置かれた状況によって、すべきことが異なるのは当然。ある人にとってはプラスのことが、別の人にとってはマイナスにつながることもあるかもしれない。


そもそも私は、ノウハウ本なるものをまったく信用していない。そこに書いてあるのは、過去の成功法則でしかない。それをもとに時代に合致した新しい法則を考えるというのであればまだよいが、過去の成功例をそっくり踏襲して、うまくいくはずがない。


いずれにせよ、情報が瞬時に世界を駆け巡るグローバル時代では、そうした成功法則は、あっという間に陳(ちん)腐(ぷ)化して(注1)しまう。


ただし、時代が変化しても普遍的に通用する「考え方」というものなら、あるかもしれない。もちろんそれにしても、世の趨(すう)勢(せい)(注2)に影響されないことはない。しかし自らの視点があるかないかで、目の前の風景はまったく変わってくる。


                                                                                    (柳井正『現実を視よ』による)


(注1)陳(ちん)腐(ぷ)化する:ここでは、古くなる


(注2)趨(すう)勢(せい):動向


53 何もせずに同じところにとどまっているのがリスクなのは、なぜか。


1 安定や安心を失うから


2 未来を考えられなくなるから


3 社会の進歩を止めてしまうから


4 周囲の進歩から取り残されるから


54 ノウハウ本なるものをまったく信用していないとあるが、なぜか。


1 過去の成功例から、新しい法則は導き出せないから


2 過去の成功例は、成功した本人にしか再現できないから


3 変化の速い現代においては、過去の成功例は役に立たないから


4 グローバル時代においては、個人の成功例はささいなものだから


55 筆者によると、変化する時代を生きていくうえで必要なことは何か。


1 社会の動きを敏感に察知できること


2 自身で主体的に世の中をとらえること


3 世の中の変化を広い視野でとらえること


4 他者と自身の視点の違いを見つけること


(3)


ぼくらは、自由という言葉にある重さを感じる。自由と勝手とは似て非なるもので、自由を与えられると、その尊さ故にどう扱っていいかと緊張するのである。そのように教えられたわけではないのだが、そう解釈する感性が少なくとも備わっていたということだろう。


日常の仕事のことでもいい、ちょっと思い返すと、①それが実感できる


②自由におやり下さいと言われると、無邪気に、あるいは無責任に、これは楽だと思えるだろうか。


自由におやり下さいの自由は、あなたの思うままお好きな世界を構築して結構ですという、全(ぜん)幅(ぷく)(注1)の信頼や神の如(ごと)き好意ではないのである。


もっとつき放している。お手(て)並(なみ)(注2)拝見という底(そこ)意(い)地(じ)の悪さもある。だから、言われた側の本心としては、自由にやらせていただけるのですかと、感動のリアクション(注3)を示しながら、実は大して期待していないな、要するにあてにされていないなと思ったりするのである。


それもこれも、自由という言葉の持つ重さと、それを使いこなす困難さを知っているからである。だから、ぼくらは若い時、自由に書いて下さい、自由に解釈して下さい、自由に生きて下さいと言われると、捨てられたような戦(せん)慄(りつ)を覚えた(注4)ものである。


自由は善玉、制約は悪玉だと伝えられているが、制約を示された方が人は安心して生きられるところもあるのである。


(中略)


ぼくは、自由を理解し、自由を享受し、自由を主張するためには、無免許であってはならないと思っている。少なくとも許されることと、許されざることの判別が可能な人だけに交付されるべきなのである。


                                               (阿久悠『清らかな厭世―言葉を失くした日本人へ』による)


(注1)全(ぜん)幅(ぷく):最大限


(注2)手(て)並(なみ):技量


(注3)リアクション:反応


(注4)戦(せん)慄(りつ)を覚える:ここでは、ひどく恐ろしいと感じる


56 ①それが実感できるとあるが、何が実感できるのか。


1 自由という言葉の重さ


2 自由という言葉のあいまいさ


3 自由という言葉の解釈の違い


4 自由という言葉の使い方の難しさ


57 ②自由におやり下さいと言われると、どのように感じると筆者は述べているか。


1 失敗すると思われている。


2 責任を押しつけられている。


3 思いどおりにやらせてもらえる。


4 あまり頼りにならないと思われている。


58 この文章で筆者が最も言いたいことは何か。


1 自由を定義できなければ、自由を主張するべきではない。


2 自由の本当の意味がわからなければ、自由を与えられるべきではない。


3 自由に伴う責任を感じられなければ、自由という言葉を使うべきではない。


4 自由と不自由の違いがわからなければ、自由に生きることを許されるべきではない。


問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。


アジアであれヨーロッパであれ、あるいは、三日であれ一カ月であれ、旅から帰ってきて成(なり)田(た)空港(注1)に着く。(中略)私はいつもバスではなくて列車で家まで帰る。


都心に向かう列車には、旅から帰ってきた人と、これから旅する人たちが乗っている。話している人たちがいても、不思議に静かだ。帰る人の疲れと、旅する人の緊張が混ざり合ったような、ほかの路線ではなかなか味わえない静けさである。


列車がトンネルを出ると、私は窓の外の景色を見る。空港からしばらくは、田園風景が続く。彼方(かなた)まで続く田んぼは、季節によって一面の緑だったり茶色だったり、はられた水が空を映して青かったりする。山々が、遠くに見えたり近くに迫ってきたりする。冬枯れの景色でも、緑濃い初夏でも、自然の色彩が非常にやわらかいことに毎回あらためて気づかされて、そうして、帰ってきたなあと実感する。


アジアにもヨーロッパにもそれ以外のどこにでも、ゆたかだったりそうではなかったりする自然がある。田舎を旅すればむせかえるような(注2)緑のなかを歩くことになる。見慣れた田んぼとそっくりな光景を見ることもある。葉の落ちた木々が針のような枝を空に突き刺す景色に見とれることもある。緑の多い町だ、とか、水(すい)墨(ぼく)画(注3)みたいだ、とか、その程度の感想は抱くが、その色彩についてとくべつ何も思わない。


帰ってきて、車窓から景色を見て思うのだ。この国の色彩は本当にやわらかい、と。木々の緑も、四季に則した(注4)山の色も、川も空も。旅先で見てきた木々や空や海といったものが、なんと強烈な色を放っていたのかとこのときになって気づく。


窓の外に緑が少なくなって、次第に家やビルが増えてくる。都心が近づくにつれ、どんどん建物や看板が増えてくる。さっきより「ああ、帰ってきた」がもう少しふくらむ。都心の、空の狭い、ごたついた(注5)風景をきれいだと思ったことは一度もないけれど、でも、帰ってくると毎回近しく(注6)思う。好きとか嫌いではなくて、私に含まれているかのような近しさを覚えるのだ。


先だって、成(なり)田(た)空港まで人を迎えにいった。旅のにおいをまだ濃厚に漂わせている人を到着口で迎え、いっしょに列車に乗りこんだ。旅の話を聞きながら、窓の外を眺めていて、ちょっとびっくりした。旅から帰って見る景色とぜんぜん違う。退屈な、見るべきところもない田園風景が広がっているのである。そうか、旅のあとじゃないと、ただの日常の光景なのか。都心が近づいてくる。窓の外に私が見ている光景と、旅から帰った人から見ている景色は、まったく違うんだろうなあと思った。


旅というのは、空港に着いたときに終わるのではなくて、周囲の景色が、わざわざ目を凝らすこともない日常に戻ったときに終わるのだと知った。


                                                           (角田光代『トランヴェール』2012年3月号による)


(注1)成(なり)田(た)空港:日本の国際空港


(注2)むせかえるような:ここでは、圧倒されるような


(注3)水(すい)墨(ぼく)画:墨を使って、白黒の濃淡で描かれた絵


(注4)四季に則する:ここでは、四季によって変わる


(注5)ごたつく:ごちゃごちゃする


(注6)近しい:ここでは、心理的に近い


59 帰ってきたなあと実感するのは、どんなときか。


1 都心に向かう列車のなかで静けさを感じたとき


2 日本の自然の色合いをあらためて意識したとき


3 日本には緑が多いことにあらためて気づいたとき


4 四季の変化が感じられるような色に気づいたとき


60 外国を旅しているときの、筆者の自然に対する反応はどのようなものか。


1 色彩の多様さに驚くことはあるが、とくべつよいとは感じない。


2 色彩が強烈だと思うことはあるが、見とれることはあまりない。


3 景色にひかれることはあるが、色彩にとくべつな印象は持たない。


4 懐かしい景色だと思うことはあるが、色彩がやわらかいとは思わない。


61 帰国したときに都心の風景を見て、筆者はどう感じるのか。


1 自分の一部であるような親しみを感じる。


2 自分を受け入れてくれる優しさを感じる。


3 自分の好みに合っている場所だと感じる。


4 自分のふだんの生活に戻ったように感じる。


62 筆者は、旅というものをどのようにとらえているか。


1 旅は、慣れ親しんだ景色のよさを再確認させてくれる。


2 旅は、見慣れた風景に新しい何かを発見することを可能にする。


3 旅は、旅先と慣れ親しんだ景色の違いに気づいたとき終わる。


4 旅は、見慣れた風景が再びありふれた日常になるまで続いている。


問題11 次のAとBは、学校図書館に漫(まん)画(が)を置くことについての意見である。後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。



 




              (注)選書のアンテナを~にはる:ここでは、本を選ぶために~に関心を向ける


63 漫(まん)画(が)について、AとBはどのように述べているか。


1 AもBも、子どもにとって魅力的なメディアだ述べている。


2 AもBも、子どもの学習の妨げになるという考えは間違いだと述べている。


3 Aは子どもの知識を深めるのに役立つと述べ、Bは学習資料などとして活用できると述べている。


4 Aは子どもの関心を広げるきっかけになると述べ、Bは見方や特性を教えれば子どものためになると述べている。


64 学校図書館に漫(まん)画(が)を置くことについて、AとBはどのように述べているか。


1 AもBも、他の本と同じように選択肢に含めたほうがよいと述べている。


2 AもBも、図書館が魅力的な場所になるのでよいと述べている。


3 Aは図書館の活性化につながるのでよいと述べ、Bは直接学習に役立つものならよいと述べている。


4 Aは図書の選択は慎重にならざるをえないと述べ、Bは長期的な視点で検討すべきだと述べている。


問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。


現代は、「発明は必要の母」となった時代である。あるものが発明されると、企業はさまざまな余分の機能をあたかも必要不可欠とばかり付加して製品を売り込もうとし、人々はその機能がいかにも前から必要であったかのごとく錯覚して購入するからだ。発明が欲望を刺激し、欲望が人々を消費に走らせ、消費が新たな必要性という幻想を生み出すのである。その結果、本来必要でなかったものにまで飢餓感を募らせ、無限に便利さを追い求めるという悪循環に陥る。このように企業の戦略と人々の欲望が結びついて、ひたすら「幸福」を求めようとする構造が①現代という時代を象徴している。ケータイがその典型である。


そんな時代に「幸福」を考えるとすれば、この欲望の連鎖をどこかで断ち切るより仕方がない。いや、発明というような新技術には目を向けず、むしろそれらと縁を切って積極的に時代遅れになるということに「幸福」は求められるのではないだろうか。テレビは置かずにCDでモーツァルトや落語を聞き、パソコンはインターネットに手を出さずワープロ機能だけにする。クルマは持たずに公共交通機関のみを使う。ケータイは家族にしか番号を知らせない。欲望を他者との関係に求めず、自分の内部からの声を汲(く)み上げ、何かを創り出すことのみに時間を使う、そんな生活にこそ「幸福」がありそうな気がする。


むろん、そんな修道僧(注1)のような生き方は現代では②不可能である。電子メールでは誰とでも簡単につながって対話できる。インターネットで買い物をし、ブログ(注2)で自分の意見が自由に出せるのは新しいテクノロジーがあってこそである。テレビからの情報は日常会話に欠かせないし、電話での長話も楽しい。クルマがあればいつでも好きな場所に行ける。パソコンもテレビもケータイもクルマもない生活は考えられず、これら文明の利器(注3)は私たちを誘引して止(や)まない(注4)のだ。③そこに「幸福」はないと実は誰もが知っていても、便利さと効率性を棄(す)てきれないのも私たちなのである。


とすると、どこかで妥協することを考えねばならない。断ち切るところと利用するところを使い分けるのである。私のやり方は比較的単純で、余分な機器を持たず、持っても時間を区切るか場所を限るかして欲望を抑制することだ。(中略)そのようにして生み出された時間を自分のために使うのだ。それが私の「幸福」への接近法なのである。


                               (池内了『生きのびるための科学』による)


(注1)修道僧:修行中の僧  (注2)ブログ:日記形式のホームページ


(注3)利器:便利な器具


(注4)誘引して止(や)まない:ここでは、絶えず引き付けている


65 ①現代という時代とは、どのような時代だと筆者は述べているか。


1 人々が必要性を感じているものを、企業がすぐに察知し製品化している。


2 人々の購買欲にこたえるために、企業が必要以上のものを開発している。


3 企業の多くの発明によって、人々の便利な生活が支えられている。


4 企業が次々に新製品を売り込むことで、人々の欲望が膨れ上がっている。


66 ②不可能であるとあるが、なぜか。


1 人は外部の情報なしでは生きられないものだから


2 人は他者とのつながりを棄(す)てきれないものだから


3 人は不便で手間のかかる生活に戻れなくなっているから


4 人は新しいテクノロジーがよいものだと思い込んでいるから


67 ③そことは何を指しているか。


1 古い機器を棄(す)てられない生活


2 便利な機器に囲まれた生活


3 新しい機器に頼らない生活


4 必要な機器だけを使う生活


68 筆者は、どのようにして「幸福」を得ようとしているか。


1 欲望を抑制して、自身が本当に気に入った機器だけを手に入れる。


2 機器とのかかわりを制限して得られた時間を、自身のために使う。


3 便利さや効率性を放棄して、自身が本当に必要なものを見極める。


4 ものに対する執着心を棄(す)てて、自身のための時間を生み出す。


問題13 右のページは、クレジットカードの入会案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1...4から一つ選びなさい。


69 中西さんは35歳の会社員で、CPJカードを申し込むことにした。中西さんは年会費を5,000円以内に抑えたいが、海外旅行の保険はなるべく高額なものがよい。中西さんに最も合っているカードはどれか。


1  A


2  B


3  C


4  D


70 会社員の山本さんはCPJカードを申し込むことにした。山本さんは引っ越しをしたばかりのため、運転免許証に書かれた住所と現住所が異なっている。カードを申し込む際、入会申込書のほかに、次のどの書類を提出しなければならないか。


1 運転免許証のコピーだけ


2 運転免許証のコピーと住民票のコピー


3 運転免許証のコピーと先月の電話料金の領収書のコピー


4 運転免許証のコピーと先月の水道料金の領収書のコピー


 



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